山梨県は北杜市白州町の国道沿いにあるベーグル屋さん「YES!BAGEL 黒おび屋」。
ハード系のおいしいパンを食べさせてくれるお店「ゼルコバ」に寄ったあと、これまた「おいしい」と評判のベーグル屋さんが、ほんとうにすぐ近くにあるとの情報をゲット。
「ならば行かねばなるまい!」と言うことで行ってきました、「YES!BAGEL 黒おび屋」。
評判どおりのおいしいベーグルにビックリ!
それ以上に、遊び心満載の店内に圧倒されました。
ということで、今回は、遊び心満載のベーグル屋「YES!BAGEL 黒おび屋」の食レポをお届けします。
古い蔵を改造したベーグル屋
壁に小板がたくさん打ち付けられた蔵造りの店「YES!BAGEL 黒おび屋」。
昔の酒屋っぽい看板に屋号のロゴを見たときは、
「ん?エビスビール?居酒屋か?」
と思ったものでした。
店先にはブランコがあったり、でかい鉢に金魚がいたり、不思議な雰囲気が漂っています。
オーナーの遊び心満載の店内
店内に一歩入ると、
「何、これ?」
と思わず足を止めてしまう内装です。
店の外壁と同じように、店の内側の壁にも、たくさんの小さな板が打ち付けられています。
天井は屋根のところまで吹き抜けになっていて、何本もの梁が。
そして、店内にはたくさんのスノーボード、スケートボード、登山用のピッケル、自転車のフレーム、釣り道具といったアウトドアのギアが。
テーブルイスもスノーボードで作られていました。
薪ストーブや、ランタン、壁に架けられた生ギターなんかが、山小屋っぽくてとっても良い感じ。
棚には新田次郎の「孤高の人」といった山岳本がある一方で、「グリとグラ」などの童話本。 タミヤのプラモデル。 そして、パンダのぬいぐるみ。
とってもカオス状態なんですが・・・、これはオーナーのこだわりというか、遊び心が満載なんです。
「YES!BAGEL くろおび屋」は全部手作り
「YES!BAGEL 黒おび屋」は、オーナーがひとりで切り盛りされているお店です。
とっても気さくで、話好きなオーナー。
彼から聞いた話では、このお店、もともとはほぼ放置状態だった蔵。
3.11の大震災で半壊状態となってしまったものを、「何かしたい!」と持ち主にかけあって使わせてもらうようになったのだとか。
そして、蔵の修繕から内装の施工まで、オーナーが独学&ほぼ独力で、まさに手作りで作りあげたそうです。
店内外の小板は、廃材をリサイクルしたもの。
ピッカピカのメインテーブルは、震災で底抜けした2階の床を取っ払って、その床材を使って作られたものです。
店内にたくさんあるスノボーは、営業終了となったスキー場から貰いうけて飾っているそうです。
オーナーご本人は、もちろんアウトドアが大好きで、それが高じて東京から白州に移住された方。
その趣味がこだわりとなって、遊び心満載のベーグル屋となっています。
こだわりのベーグルにも遊び心
オーナーは、某有名リゾート系会社で働いたあとに独立し、最初はうどん屋さんを始めたのだとか。
でも、なんか違うなぁということで、ベーグル屋さんにジョブチェンジ。
同じ小麦粉を扱う食べ物ということで、入りやすかった話されていましたが、店舗の改修と同じくベーグルも独学で始めたそうです。
さて、こちらのベーグル、肝心のお味はというと・・・、本当においしい!でした。
私の持つベーグルのイメージは、固くてパサパサしているといったものでしたが、こちら「YES!BAGEL 黒おび屋」のベーグルは、モッチモチの歯ごたえに、シットリとした食感なんです。
そして、ベーグルには、店のロゴである「YES!」の焼印が付けられていて、何とも遊び心を感じます。
上の写真のショーケースに入ったベーグル、大きいのと小さいのがありますが、食べるのは大きいほうです。
小さいベーグルは、もしかしたら販売されてるかもしれませんが・・・、これにもオーナーの遊び心がありました(本記事の下でネタばらしします)。
「YES!BAGEL 黒おび屋」は、白州にあるベーグル屋さん。
なのに、店内のなんで一番目立つところにライバル地名である「山崎」という表札が掲げられているのか?ですが・・・、聞くと、オーナーの名前が「山崎」さんだからなんですと。
モッチモチのベーグルを食す
いよいよ、ベーグルの注文です。
いくつか種類のあるベーグルだけでも良いし、それに挟む具材をチョイスして、ベーグルサンドにするも良し。
挟む具材は、フルーツ系もありますが、それはお持ち帰りすることにして、店でいただくのは、肉・魚系のベーグルサンドにします。
5つのメニューからチョイス。
メニューを見るだけでも、どれもうまそう!食べてみたい!
だけどさすがに2つはボリューム的に無理そう。
ということで、迷いに迷ったあげく、白州のお店で食べるんだからとNo.5の白州の酒粕塩麹チキンをチョイスしました。
ベーグルは、クルミがベースのものを選びました。
嫁さんはNo.2の 合鴨のスモークパストラミ黒こしょう風味をラムレーズンのベーグルでセットでオーダーしました。
で、出てきたのがこちら!
メインのベーグルに、きのこを溶かした温かいスープ、そしてピクルスが添えられています。
まずは、大きく一口。 なんともまあ、モッチモチの食感です。
これまで食べたどのベーグルとも違う口当たり。
そこに、甘みと酸味のきいたクリームチーズが交じり合い、くるみのサクサク感と生野菜のシャクシャク感も相まって、絶妙の旨みです。
もちろん、チキンもとてもおいしかったです。
嫁さんの合鴨も一口もらいました。こちらもとっても美味なり!でしたね。
自家製ピクルスに、近所のキノコ専門店から仕入れているというきのこで作ったスープが、ベーグルにピッタリとマッチしていて、とても、おいしかったです!
コーヒーにもこだわりが
ドリンクで注文したアイスコーヒーにも、「YES!BAGEL 黒おび屋」ならではのこだわりがあります。
まず、使っている豆は、近くの「小林コーヒー」というお店から仕入れているとのことなんですが、このお店、なんと宮内庁御用達なんだとか。
出てきたのがこちら。
まん丸の大きな氷がひとつだけ入っているアイスコーヒーって、はじめてです。
一口飲んでみると、甘みがあって深みもある、けど、苦すぎないコーヒーらしいコーヒーです。
こちらは、マスターが見せてくれたコーヒー豆。
写真では分かりにくいですが、右のHOTコーヒー用の豆は普通の炒り方なのに比べ、左のICEコーヒー用の豆は、真っ黒で黒ビカリしています。
真ん中の透明のビンは、ガムシロップで、これにもこだわりが。
「カリブ カナデュー」というサトウキビの天然糖液で、あまり甘すぎないシロップでした。
これが、宮内庁御用達のコーヒーによく合っていました。ちなみにフレッシュは、八ヶ岳高原牧場の濃度に高い牛乳だそうです。
おわりに
パン屋「ゼルコバ」に行ったついでに入った「YES!BAGEL 黒おび屋」。
モッチモチの食感のベーグルにビックリで、また是非来たいお店が増えました。
この店、定休日は火曜日なんですが、その前後も休むことが多いとのこと(オーナーが釣りに行きたいと思ったら行ってしまう自由人なので)。
それと、冬期は長く休みに入るそうなので、出かける前に電話で確認されることをおすすめします。
さて、ショーケースに入っていた小さなベーグルですが・・・、店を出るときにペンダントになってプレゼントされました。
(もらったのは嫁さんだけです・・・)
こういう遊び心が満載のとっても楽しいお店、「YES!BAGEL 黒おび屋」。
機会があれば、ぜひ、一度!
YES!BAGEL 黒おび屋
住所:北杜市白州町白須259-1
080-5482-9696
最後までお読みいただきありがとうございました。
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