スピリチュアル大好きで活動的なオタクと話していたとき、
「関東近郊で、山にある”イケてるパワースポット”ってどこよ?」
と聞かれました。
で、
「近場で有名どころといえば、奥多摩の御岳神社か、秩父の三峰神社かなぁ」
と答えると、
「ほいじゃあ、三峰神社に一緒に行こうか」
と、一旦、話はまとまったんですよ。
活動的なオタクとのバカ話はこちら
なんだけど、ダメ元で
「ちょっと遠いけど、長野県に「分杭峠」つーのがあってな、そこがメチャクチャ強烈らしいぞ。俺、いっぺん行ってみたいんだけど」
って投げかけてみたら、友人の鼻がピクピクっと動き、
「よし!そこに行こう!」
となりました。
そして、紅葉も盛りの頃に出かけた分杭峠で、なんとも不思議な「気」を感じまくったので、今回はその時のレポートをお届けします。
分杭峠とは
分杭峠とは、長野県伊那市にある林道のことです。
以下、伊那市のホームページから引用。
一般には、「ゼロ磁場」及び「気場」と呼ばれていますが、 地球表面の断層部の局所には「ゼロ場(相殺零場)」があります。 ゼロ磁場には、未知のエネルギーの集積があるといわれています。 東洋医学によると、皮膚にある「ツボ(経穴)」は、 生命エネルギー(気)の出入り口であると言われています。 地球の断層部分にも地球内部の未知エネルギーの出入り口があり、 これを「ゼロ場(相殺磁場、ゼロ磁場)」と呼んでいます。
“伊那市観光協会公式ホームページより引用”
ちょっと分かりにくいですが、要は「地球の秘孔(ツボ)」にあたる場所ということですか、ね。
20年前に、中国の有名な気功師が発見して以降、人気スポットになったそうです。
分杭峠へのアクセス
さて、その分杭峠ですが、ぶっちゃけ、とっても辺鄙なところにあり、アクセスはすごく悪いです。
自動車
自動車で行く場合は、中央自動車道の「伊那IC」から最寄りの「粟沢駐車場」まで、小1時間くらいです。
そこそこの山道を走ることになります。
公共交通機関
JR伊那市駅か伊那北駅からバス「高遠線」に乗り「高遠駅」まで(約25分)、継いで「長谷循環バス」に乗って「粟沢駐車場」まで(約1時間)がもっとも良さげなんですが・・・、バスの本数はとっても少なくて、接続も良くありません。
なので、行っていけないことはないけど、すごく大変です。
時刻表はこちら:路線別時刻表
シャトルバスに乗り換え
分杭峠にはマイカーで乗り入れはできません。
近くに「粟沢駐車場」からシャトルバスに乗り換えていくか、5kmほど歩いていくか。
このシャトルバスは、30分から1時間程度で発車していますが、ある程度のお客さんが集まったら出発していました。
2022年7月現在、豪雨影響により分杭峠は閉鎖されています。
また、シャトルバスも運休中で、復旧のメドはたっていないとのことです。
お出かけの前には、必ず下記HPをチェックして、状況を確認することをおすすめします!
分杭峠で何が起きる?
分杭峠に来ると何が起きるのか?なんですが・・・、
身心の癒し ・ガン、腰痛、膝痛、肩こり、頭痛や生活習慣病などの治癒効果
があるらしい、とのこと。
伊那市のHPには、来場者からのアンケートの結果が掲載されており、
「身体に変化がありましたか?」の問いに、
「ある40%、ない60%」
と載っています。
半分以上の人が、「何もなかった」と答えているのですよね。
これを「なんだ、たいしたことない」と思うのか、「40%も感じるのは何かある」と思うのか・・・なのですが、トンデモ話好きとしては、「絶対に何かある」と睨んでおりました。
また、分杭峠を紹介するHPでは、「オーブ」が写っている写真とか、人からオーラが出まくっている写真なんかが掲載されています。
ここはやっぱり、自分で体験してみなければ!ということで、否が応でも期待は高まっていきます。
分杭峠に到着
朝05:15、東京西部のとある駅に集合。
メンバーは活動的なオタク、オタクに無理やり引っ張ってこられたいつもボーっとしている友人、そして、私の3人です。
レンタカーで道を間違え行ったり来たりのすったもんだしながら09:30に「分杭峠」ふもとの「粟沢駐車場」に到着しました。
そこからは車両の乗り入れは禁止なので、シャトルバスに乗り換えます。
バスに揺られること15分くらい?ついに「分杭峠」に到着です。
雨も上がり、紅葉がキレイでした。
分杭峠は、思っていた以上に広かったです。
こちらの写真は、分杭峠のメインと言われている「真気場」と書かれているところ。
杭が打たれて観覧席風になっており、ここで2~3時間過ごす人が多いのだとか。
しかし、ここは
「人が多すぎて、気の流れが無くなっている」
というネット情報があり、チェックするだけにしました。
そして、我々が目指したのは「気場」と書かれているポイント。
オーブやオーラの写真を撮りまくるぞ!の意気込みでした。
でしたが・・・、 真気場から戻るとき、先を歩いていた友人が「青いバケツ」を持った変なオジサンに絡まれていたのです。
分杭峠のバケツのおじさん
分杭峠に到着するや、年のころは60過ぎくらいでしょうか?バケツを持ったおじさんが声をかけてきました。
肌ツヤもよく人懐っこい笑顔ですが、こんなところで人に声をかけまくってる奴って胡散臭いに決まってますよね。
放っておけば良いものを、人が良い友人は見事に反応してしまいます。
すると、おじさんは友人に「人差し指と親指で輪っかをつくれ」と言っています。
OKマークですね。
友人がそれに従うと、
「いい?この指を離さないように力を入れてみなさい」
といった後、おじさんは両手でその指を掴み、引き離そうとしました。
これって、そんなに力を入れなくても、指は離れますよね。
すると今後は、持って来ていた青いバケツから石を取り出して、
「同じことをするから、もう片一方の手で、この石を握って」
と石を差し出します。
再度、指を離そうとするのですが、今度は離れません。
実験台となった友人は、
「おぉ~!」
と驚いています。
そして、私、もうひとりの友人(普通の人で、分杭峠には何の興味もないのに無理やり連れて来られた人。つねにダルそうにボーっとしている)と順番にやってもらいましたが、同じような結果となります。
うさんくさいぞ
おじさんは青いバケツに入った石を指し示し、得意げに、
「この石は、上の滝のところで拾ってきたもの。分杭峠の気を十分に吸い取った石だから、持つだけで違うんだよ」
とのたまうのです。
でも・・・、これって力を入れる具合によって、いくらでも操作できますよね?
初めは思いっきり力を入れる、石を持たせた後は力を入れているフリだけする。
このオジサン、こうやって人をペテンにかけて、お金をむしり取ろうとしてるんじゃないか?って思いがよぎったのです。
実際、立て看板も出ていましたが、いわゆるパワースポットと呼ばれる場所に来る人は、「疲れている人」や「病んでいる人」が多く、それにかこつけて心霊療法的な誘いをしてくる人が、後を立たないとか。
人の弱みに付け込む最低の悪徳商法です。
(あとは、本当に”危なくいっちゃってる”ガチのスピリチュアル系の人の勧誘も・・・)
かなりうさんくさい目で見てたのですが、おじさんが、自己紹介を始めました。
本人いわく、
”本業はマッサージ師だが、ここの気を使うと良いので、毎日のように通っている。
いろんな観光客が来るが、ちょこっと歩いただけで「なんだ、こんなものか」とすぐに帰ってしまう人が多い。
自分はそれを見るに見かねて、いろいろと教えてる”
んだとか。
それと、出会った人の写真を撮らせてもらって、あわよくば自分も一緒に写って、たくさんの写真をコレクションしている”と。
(実際、たくさんの人たちと撮った写真のアルバムを自慢げに見せてきました)
いやいや、それって十分、うさんくさい!
ですが、いろいろと教えてくれると言うので、おじさんに案内してもらうことにしました。
と言うか、友人A(生粋のオタク)は、すでにくっついていくモード全開になっていましたので・・・。
ちなみにAもBも妙齢の女性なんで、このおじさん、声をかけてきたんだろうと思います。
きたきたきた~!
さて、おじさんから、分杭峠のいろいろなウンチクを聞きながら、まず最初の「気」が流れている場所に。
チョロチョロっと湧き水が流れている場所です。
「ここは、分杭峠の中では気は強くないけど、ものは試し、両手をかざしてみなさい」
と言われます。
山の斜面に向けて、3人でキョンシーみたいに両手を出しました。
「別に何も感じないなぁ・・・」
と話していたら、突然、友人Aが
「お、おぉ~!」
と叫びます。
「どないしたん?」
と聞くと、
「きたきたきた~!すごい!しびれる!え?なに?」
って単語を連発します。
「せやから、何がどないしてんな?」
と聞きなおすと、電気のような痺れを感じて、手が熱くなっているというのです。
「うそ~?ホンマか~?!」
と言いながら、手を出し続けていると・・・、
私にも来ました!
”じわっ”とした感じから始まり、痺れるようなジンジンした感触が手先に広がっていくのです!
「うわぁ~、きたきたきた!これか?」
「そうそう、それそれ!」
「すご!何やこれ!ホンマか?これマジか?!」
「そうそう、マジマジ!ホンマ、ホンマ!」
まともな大人の会話じゃないですね・・・(笑)。
でも、まともな会話ができないくらい、はっきりとした変化、それも日常、感じることのないものが感じられたのです。
じんじん、じわぁ~っとした感じが!
2人で「すごい!すごい!」って大騒ぎの大はしゃぎ。
しかし、ボーっとしている友人Bは・・・、
「全然、感じない・・・」
とポツリ。
ちょっと、寂しそうです。
次いで向かったのが、少し広くなった斜面の下。
全然関係ないんですけど、上のほうで、土が崩れていて、”馬糞の固まり”のようになっているのが、気になりました。
こちらでは、手をかざした瞬間、「おぉ」となるくらい強烈な気が来ました。
「きたきた!くるくる!」
って、私とオタクの2人でおおはしゃぎです。
ところが、ボーっとしている友人Bは、まだ
「分からん」
という状態。
さらに寂しそうにしてたのが面白かったのですが、もともと、分杭峠にあんまり関心がなかった人なので、気を感じないのかな、と思いました・・・。
でも・・・、
本当は何もないのに、自己暗示にかかっているだけではないのか?
とちょっと不安になりかけました。
分杭峠メインの水場
そして、たどり着いたのが開けた水場。
ここは分杭峠のメインと呼ぶべき場所で、一番「気」が強いといわれています。
すでに先客が、山から湧き出る「秘水」を持ち帰ろうと、ポリタンクをセットしています。
ここでも、両手をかざしたら・・・。
即です!
即、じわじわと手先が痺れ始めます。
なのに、友人Bは相変わらず、
「・・・?」
って言う状態。
そしたらオタク友人が、
「両手をかざして、身体のセンターを中心にしながら、独楽みたいに左右に身体を回してみな」
と言ったのです。
友人Bは、相変わらずダルそうに、その仕草を試したのです。
すると、
「え?なにこれ?ビリビリくる?!」
と、叫びました。
俺たち2人は、ニンマリと、
「なぁ、来たやろ。それやねん、それそれ」
ってな感じで悦に入ったのでした(笑)。
分杭峠の気を堪能
しばらく水場にたたずんで、「分杭峠」の気を十分に堪能します。
山から湧き出る「秘水」を飲み、お土産用に持参していたペットボトルにたっぷり注いだり。
ここでおじさんと別れ、さらに上のポイントに向かいます。
ピンポイントで暖かい場所があったり、冷気を感じる場所があったり、背丈よりも高い位置で「気」を強く感じる場所があったりします。
そういうポイントに来ると友人は、「なんか頭が痛い」と言いだすのです。
どんな感じか聞くと、「カキ氷を一気食いしたあとのキーンとする痛み」だそう。
どうやら「気」を一気に取り込みすぎたのかもしれません。
そろそろ行こうか?と水場のあたりにもどったら、青いバケツのおじさんは、相変わらずほかの人たちにちょっかいだしまくってます。
ほんと、うさんくさいです。
下のシャトルバスの駐車場にいる案内のおじさんに、
「あの、青いバケツを持ったおじさんって何者なの?」
って聞くと、
「あぁ、あの人ね。毎日、来てるね」
って、つれない返事。
まあ、特に害はない、物好きなおじさんてことなんでしょう。
帰宅後に気を放出
その後、
諏訪湖を見下ろせる峠のそばや → 諏訪大社下宮秋宮 → 青塚古墳 → 温泉
と巡り、日帰り旅行も終了。
道中、ずーっと車を運転してくれたオタク友人は、
「目が見えすぎる!遠くまでハッキリ見えすぎて、気持ち悪い」
といいます。
私は両手のじんじんした感じがずーっと続いておりました。
ぼーっとした友人Bも、手がじわじわしていたそうです。
帰宅後、嫁さんに
「分杭峠、超すごかった!」
と報告をして、持ち帰った石を握らせ、例のOKマークの指離しをやると、見事成功。
次いで、2人の息子たちにも試したら、これまた成功です。
だけど、2人とも、疑う、というよりは、バカにした目で私を見ているのです・・・。
さらに、まだ、じんじんする手からは、もしかしたら「気」が放出されているのでは?と思い、「カメハメ波」を撃つような構えをして、その間に嫁さんに手を入れさせました。
しばらくの間、
「・・・」
だったのですが、
「あ!」
と言って手を引っ込めます。
「どうした?」
って聞くと、
「なんか、電気が走ったような感じがした」
と。
「ついに俺もパワーを手に入れたか?!」と、次にちょっと騙されやすい次男にやってみたら、「全然、感じない」とのこと。
「やっぱり気のせいかなぁ」
と思いながらも、クールな長男にダメ元で試したら、やっぱり、うんともすんとも言いません。
「感じないのか?」
と聞くと、
「感じてるよ。暖かいし、なんかピリピリ来てる」。
よっしゃ!と思ったのも束の間、長男から
「お父さんさぁ、家の中ではしゃいでる分には良いけど、会社の人とかにはやらないほうがいいよ。絶対、頭がおかしくなったと思われるからさ」
と冷たく釘をさされました。
不思議な写真が!
長男の一言に若干へこみながら、デジカメで撮った写真をパソコンに落とし、画像チェックしました。
もちろん、オーラかオーブが写っていないかを確認するためです。
ドキドキしながら写真チェックしたのですが・・・、 残念ながら、分杭峠では、それらしいものは全く写っておりませんでした。
ところが! 青塚古墳で紅葉の写真を撮ったのですが、
別角度から撮った写真に、不思議な輪っかが!
もう一丁!
おお!これはすごい!
ということで、早速、オタク友人にデータを転送したら、
「こんなんが、撮れてたよ」
と、お返しされたのがこれ!
もみじ写真を撮影している私を盗み撮り?したものですが、私のところだけ光芒(こうぼう)が差し込んでいます。
しかも、スポットライトのように円形の光が!
これまた、すごい!
やっぱり、何かがあった! おそるべし、分杭峠!っておもいましたね。
おわりに
以上、日本三大パワースポット「分杭峠」で不思議な「気」を感じまくった話とともに、古墳で不思議な写真が撮れたという旅レポでした。
3枚の写真、いずれも「光の加減で、たまたま、このように写っただけ」と考えるのが普通でしょうねぇ。
そして、手先のしびれ感も、ある種のプラシーボ効果みたいなものかもしれません。
でも、不思議大好き人間としては、
分杭峠では、確かに不思議な「気」が存在していて、それをたっぷり充填した我々を、古墳が大歓迎してくれた
と思うことにします。
続編はこちら!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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