キャンプに出かけるときは、ジーンズで過ごすのが当たり前、ですよね。
ジーンズはとにかく頑丈だし、少々、汚れても大して気にならないので、キャンプファッションの定番と言っても良いくらいの存在です。
ところで、ジーンズを履いての登山って、どう思いますか?
「キャンプと同じアウトドアだから、別にいいんじゃない」
っていうのが、当たり前の感覚だとは思うんです。
でも、結論は、
ジーンズで登山したらえらい目に合う
かもしれないのです。
というのも・・・。
ジーンズで登山はダメなの?
登山経験のない友達などから、 ときどき「ジーンズで登山はダメなの?」 と聞かれることがあります。
そのときは大体、
「ぶっちゃけ、ジーンズが絶対ダメってことはないよ。でも、ヘタしたらえらい目にあうからね。登山用のパンツを準備したいところだけど、まあ、ジャージでも十分だから、そっちにすれば?」
と答えます。

ジーンズで登山がおすすめできない3つの理由
では、なんでジーンズでの登山をおすすめしないか?なんですが、理由は3つあります。
ジーンズは動きにくい
平坦なコースだったら、ジーンズで登山しても、ほとんど問題ありません。
だけど、まあまあ、「登山です~」って言えるコースでは、50cm以上の段差を登ることがよくあり、ジーンズだと、足を上げるときにとても窮屈なんです。
太もものあたりが逆側に引っ張られて、うまく上げられないからですね。
今はストレッチ素材のジーンズもたくさんありますが、普通の堅めのジーンズだと動きにくいため、登山には向いていないです。
濡れたら乾きにくい
天気がよくて暖かい日だと、山に登っていると、ものすごく汗をかきます。
この汗がジーンズの腰周りや太もも部分にしみ込んでくると、重くなるし、身体にくっついてくるんですよ。
こうなると、動きにくいし、それ以上にすごく気持ち悪いんですよね。
おまけに、ジーンズの素材である綿はとても乾きにくいので、この不快感と動きにくさが、ずっと続きます。
この状態で山を登っていても、全然、楽しくない、どころか、イヤになってくるもんです。
体温を奪われる
最大の問題は、濡れたジーンズをはき続けていると、体温を奪われるということにあります。
山の中にいると、急に雨に降られて濡れることがありますし、沢の近くや露のついた草木の中を歩いていると、いつのまにかズボンがビショ濡れになっているなんてことも、よくあります。
一度濡れてしまったジーンズは乾きにくく、気持ちが悪かったり動きにくかったりするのですが、それ以上に、気温が下ってくると、濡れたジーンズはどんどん冷たくなり、体温を奪われるんですよね。
なので、天候やタイミングが悪くて濡れたジーンズをはき続けていたら、とんでもないことになりかねないんです。
このように登山中の雨は大敵!同じ理由でレインウェアは必ず持参しましょう!

ジーンズで登山して超大変だった
はじめて登山らしいことをしたときの話。
朝起きて、天気がすごく良かったので、ジーンズにTシャツ、スニーカーでふらっと山登りに行きました。
何の下調べもせず、地図も持たず、水も持たず・・・。
今、思い返すと無茶なことをやったんですが、そのときは登山知識ゼロだったので、ほんと、近所に散歩に行く感覚で山に入りました。
結構、暑い時期だったのですぐに、ジーンズは汗でびっしょり濡れてしまったんです。
「こんなに重くなるの?」ってビックリするくらい、汗を吸い込んだジーンズって重たいんです。
おまけに、足にぴったりくっつくので、ヒザを曲げるのが大変で、全然、前に進めないし。
しかも、腰周りはムレムレで、下着のパンツもベタベタに濡れてるから、かゆくてしかたないし。
(洗濯したあとの濡れたままのジーンズを履くことを想像してみてください)
幸い雨に降られることも無く、気温が下る前に下山したので良かったのですが・・・。
とにかく、登山していて、全然おもしろくなかったんですよね。
「ジーンズで登山しちゃダメ?」って聞かれたときに、ひとあたり説明はしますが、最後には必ず、
「それでもジーンズで登りたいんだったら、一度、登ってみればいいよ。そうすれば分かるよ」
と言ってます。
すると、大体の人は「いや、やめておくわ」となりますね。
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まとめ
ストレッチタイプのジーンズや、速乾性のジーンズもあり、これで山登りをしている人を見かけることもあります。
ですので、一概にジーンズがダメということではありません。
要は、山に登るときは、速乾性と伸縮性があるパンツを選ぶことが大切ということ。
登山用のパンツは、デザインも普段の街歩きで履いていても、おかしくないものがたくさんあるので、登山を考えている人は、1本買っておきましょう。
(しつこいですが、ジャージでも十分ですけど、ね)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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