兵庫県西脇市。
これといって特徴のない、どこにでもある一地方の街ではありますが、日本国内で唯一、
北緯35度、東経135
と5度単位の緯度・経度が交差するポイントがあり、位置的にも日本の真ん中と呼べることから、西脇市は
「日本のへそ」
と呼ばれています(「日本のへそ公園駅」という変わった名前のJRの駅もあります)。
そして、織物の町、染色の町でもある西脇市には、知る人ぞ知るラーメンの老舗店「大橋ラーメン」があります。
今回の記事では、播州ラーメンの老舗「大橋ラーメン」の食レポを(軽~く)ご紹介します。
播州ラーメン西脇「大橋ラーメン」
西脇大橋ラーメンは、播州ラーメンを大々的に謳ったラーメン店。
この「播州ラーメン」という呼称自体は、さほど歴史のあるものではありません。
私が西脇市で暮らしていた昭和の時代は、特にこれと言った呼ばれ方は無かったので、おそらく全国各地で起きたご当地ラーメンブームに乗っかって、どなたかがネーミングしたのだろうと思います(とは言っても、全然、知名度はないようですが・・・)。
昭和の時代には、西脇市にはまあまあの数のラーメン店がありまして、この大橋ラーメンは「西脇大橋」という橋の近くにあったラーメン店です。
今はもう廃業されていますが、「三和橋」の近くには「三和ラーメン」というのがありましたし、お隣の滝野町(現・加東市)の滝野大橋の近くに「大橋ラーメン」というのがあります。
もしかしたら、「橋の近くにあるラーメン店は、その橋の名前を屋号にする」のが、当時のブームだったのかも、なんて思ったりもします。
そして、どのラーメン店も、
- 鳥ガラスープのしょう油ラーメンでかなり甘めの味付け
- 細いちぢれ麵
- 薄切りのチャーシュー、湯通ししただけのシャキシャキもやし、青ネギ、のりのトッピング
が共通していました。
この地で営業しているラーメン店で、これらの共通した特徴を持つラーメンを「播州ラーメン」と呼んでいるのでしょうか、ね。
さて、西脇「大橋ラーメン」のメニューは、「特製ラーメン」と「ジャンボラーメン」の2種類。
こちらが「特製ラーメン」です。
一口、スープをすすると・・・
「う~ん、うまい!!」
昔、よく食べていた頃の味がそのまんま、です。
細いちぢれ麺、ほとんど下味のついていない薄いチャーシュー、しゃきしゃき過ぎるもやし・・・、全部が全部、昔のまんま。
食するほどに、子供時代の思い出がよみがえり、なんか、泣きそうになってしまいました・苦笑。
と、思い出に浸りつつも箸は止まらず、一気食いにスープも飲み干し、軽く完食いたしました。
故・安倍総理も訪れた?
店内には、「大橋ラーメン」を訪れた有名人のサイン色紙や写真が飾られていました。
中には故・安倍総理の写真も!
里見浩太朗さんの写真が額入りなのに、安倍さんの写真はプリントされたものが画鋲で止められているだけなのが、少々、気になりましたね。
昔、懐かしい味と匂い。
子供の頃に食べていた味わいって、何年経っても覚えているもので、一口食べた瞬間、その当時にタイムスリップした感覚になり、ノスタルジーな気分でいっぱいになりました。