登山道を歩く。
重い荷物を背負って、足場の悪いところを上ったり下ったりしますので、街中の歩道歩きに比べ、とても疲れます。
そして、石や落ち葉、ぬかるみ、木の根っこなどなど、障害となるものがたくさんあって、とても歩きにくいのです。
このように「罠」がいっぱいの登山道ですが、たった3つの基本を意識するだけで、疲れにくく、より安全に歩くことができますよ。
登山道を歩く3つの基本とは
登山道を歩くときの3つの基本。 それは、
- 歩幅を小さく取ること
- 高度を稼ごうとしないこと
- つま先を開き加減にして、足の裏全体で着地すること
なのです。
登山道歩きの基本1 歩幅を小さく取ること
登山道歩きの基本の1番目は、歩幅を小さく取ること。
つまり、小股でゆっくり歩く、ことです。
この歩き方をすると、筋肉の負担がとても少なくて済みますし、それ以上に安全性が高まるのですね。
何があるか分からない登山道では、一歩踏み出した足の下、そこはもしかしたら、とても滑りやすいかもしれません。
あるいは、葉っぱの下に、不安定な石が隠れているかもしれません。 踏み出した足が、ズルッとすべったら・・・、そのまま転んでしまったり、「股裂き」状態になったり、とても危ないです。
登山道を歩くときに、小股であれば、そのリスクを小さくすることができますよね。
ということで、歩幅を小さくとることが大切なのです。 ゆっくり歩くのは、もちろん、疲れないためです。
登山道歩きの基本2 高度を稼ごうとしないこと
登山なのに高度を稼がないってどういうこと??って思われたかもしれません。
ここでいう高度は、一歩で上がる高さのこと。 これを、できるだけ少なくする意識でいましょう、ということです。 分かりにくい図で申し訳ないのですが・・・、茶色は段差、青色と黄色は足を置く場所と思ってください。
下から上まで、青色だと3歩でいけますが、黄色は4歩かかっていますね。
高度を稼がないというのは、黄色の歩き方のように、段差の低いところを利用し、歩数をかけながら登るということです。
駅などの階段を二段とびで昇ると疲れますよね。 一歩あたりの足の筋肉の負担が大きいとそれだけ疲れが大きくなります。
逆に、一歩あたりの高度を少なくすると足の負担は少なくて済むのです。
登山道の先を見ながら、どこにステップをおいていくか考える、そのとき、できるだけ段差の低い場所を見つけて、そこを通るようにしてください。
また、急な坂で、丸太をおいて段差をつけているようなところは、歩調が合わなくて、さらに疲れやすくなります。
このような場所でも丸太の端っこには、石があったり、土の斜面が残っていたりするので、そこを利用するといいですよ。
登山道歩きの基本3 つま先を開き足の裏全体で着地すること
街中を歩くときは、ほとんどの人はかかとから着地します。
でも、登山道の特に下りでかかとから着地すると、そこに体重が集中して、とても滑りやすいくなります。
なので、点ではなく面、足の裏全体で着地することで、滑りにくくするのです。
また、つま先を開き加減にするのも、滑りにくくするためです。
足裏の方向が、斜面に平行であるより、斜めのほうが滑りにくいですから。
まとめ
登山道での一歩一歩で、
- 歩幅を小さく取ること
- 高度を稼ごうとしないこと
- つま先を開き加減にして、足の裏全体で着地すること
これら3つを意識するだけで、疲れ方も安全性も格段によくなります。
是非、実践してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。