神奈川県小田原市
と聞くと、何を思い浮かべますか?
歴史好きの方であれば、北條家や秀吉の小田原城攻め。
駅伝ファンの方であれば、箱根大学駅伝の重要区間。
グルメな方は、鮮魚やひもの、かまぼこなどをイメージされるかもしれませんね。
実は私、恥ずかしながら小田原について、ほとんどイメージすることがなかったんです。
しかし!
所用で出かけたついでに小田原市の中心部をぶらつくと、そこは、
海あり、山あり、お城あり!
自然に恵まれていて、とてもしっとりとした雰囲気の良い街
だってことが、分かり、それから一気に小田原ファンになりました。
今回は、はじめて小田原を訪れたときに見た海、山、お城、そして、街並みの旅レポをお届けします!
小田原市出身の二宮尊徳(金次郎)像
新宿駅から小田急線の急行で約90分。ちょっとしたお出かけ気分になれる移動時間です。
海側の出口には、二宮尊徳(金次郎)の銅像が立っています。
二宮金次郎って、小田原市出身なんですね。
「歩きスマホを助長する」とか、「ながら勉強はダメ」とかのわけの分からんクレームが多く、最近、新設される二宮金次郎の像は、「薪束を脇に置いて、座って本を読んでいる」姿なんだとか・・・。
小田原城と天守閣からの眺め
駅のコンコースからは、すぐ近くに小田原城が見えます。
歩いて10分くらいでしょうか、お城の近くまで来たのに、辺りには全然人影が無く、道端の樹木には、くもの巣が張り倒しているような状態。 寂れた感が満載です。
「全然、人がいない・・・。どうなってるんだろう?」
と思いながら歩いていると、赤い欄干の橋の上には人影が。
「人がいた」と、なんとなく安心しながら、進んでいくと・・・。
遠足で来ている小学生の団体です。
その後には、団体で見学に来ているグループも。
人出が少ないのではなく、私がほとんど人通りのない裏道から近づいていただけでしたね。
階段をのぼり、立派な門をくぐると小田原城の天守閣が見えてきます。
総工費が、なんと8000万円!とのこと。
今のお金に換算しても、10億円もいかないくらいでは?
オリンピックの施設をひとつ作るのに3ケタの億円という話ばっかり耳にしていたので、城を造るのに8000万円とは、あまりに安くて驚いてしまいます。
小田原城の天守閣に登ると、そこはキレイに整備された博物館になっていました。
歴史を紹介するパネルに城郭のジオラマ、鎧・兜に刀剣、襖絵や生活用品、それに出土品などが展示されています。
本当にキレイに展示されているのです。
でもね、なぜか、やたらに「レプリカ」が多いんですよねぇ。
展望デッキへ。 まずは、小田原市街地。
大きな建物がたくさん建っていますが、小田原市の条例で、お城よりも高い建物は建てられないそうです。
海と向こうに見えるのは、三浦半島でしょうか?
次に海側。
右側には真鶴岬がきれいに見えました。 海沿いの高架になっている自動車道も含めて、これぞ、小田原!という景観です。
そして、山側。
写真だと小田原城から大分離れているように見えますが、実際は本当に近くにあります。
こんな間近に突如、敵の城が現れたら、たまったもんじゃなかったでしょうね。
小田原の海・御幸の浜
天守閣から正門を抜けて、海まで足を運びました。
到着したのは、「御幸の浜」。 ここは、明治天皇と皇后が漁師による地引網を見学された場所であることから、「御幸の浜」と呼ばれるようになったとのこと。
海岸には、釣りをする人、チェアを持ち込んで読書する人、上半身裸で日光浴をする人などなど。 それぞれ、昼間の海岸を楽しんでいます。
静かで落ち着いた雰囲気の「御幸の浜」。
ここも小田原の魅力あるスポットですね。
小田原の商店街
御幸の浜から小田原駅まで、歩いて20分くらいのキョリだったでしょうか。
途中、商店街のような場所を通ったのですが、多くはシャッターを降ろしたままでした。もちろん、歩いている人はほとんどいません。
一方、駅近くは、たくさんの店や飲食店があり、人通りも多くて大賑わいです。
歩いてたった数分なのに、このギャップは一体何なんだろうと思いましたね。
おわりに
そろそろ帰ろうと小田原駅に到着。
でも、せっかくなので、山側の景色も見ようと駅を通り抜けて出てみると、正面には北條早雲公の像がありました。
やっぱり、小田原といえば北条家ですね。
駅の売店で小田原名物のかまぼこをお土産に買って、小旅行は終了となりました。
たまたま、所用で行き、ついでにブラついた小田原。
これといったイメージを持たずに行ったこともあってか、その魅力にすっかりはまってしまいました。
海あり、山あり、近くには温泉ありの小田原市、ほんとうに良い街ですよ。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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