登山を楽しむために。たくさんの登山グッズがあります。その中で一番大切なのは登山靴です。
山に入ったら命を預ける本当に重要なもの。
金額も決して安くありませんので、妥協することなく、自分にあった良い登山靴を選びたいですね。
とは言いながら、登山靴を買うにしても、何に気をつけて、どうやって買えばよいのかよくわからない・・・、そんな方もいらっしゃるかと。
そこでこちらでは、初めて登山靴を買うときに押さえておきたいポイントと、登山ショップで買うときの流れをご紹介します。
こちらの記事を参考に、ご自身にピッタリの登山靴を見つけて下さい。
登山靴を買うときのポイント
登山専門店で買う
どの登山靴にするか、最後に決めるのはもちろんあなた自身です。
でも、決めてしまう前に知識の豊富な店員さんにアドバイスをもらいたいもの。
そのためには、ぜひ、登山専門店を訪れてみましょう。
大型のスポーツショップでも、しっかりとした登山コーナーがあればOKです。
複数の店を訪ねる
品揃えや価格もありますが、最大のポイントは、店の方針と店員さんの質。
何軒か登山専門店を見て回ると、その違いが分かってくるものなんですよね。
しっかりとした登山専門店やそこの店員さんは、こちらの要望をちゃんと聞いて、それにあったものを提案してくれます。
でも、そうでない店では、オーバースペックとなる高いものを、やたらにすすめてくるところも。
こんな店は、品物の扱い方がぞんざいであったり、商品知識が乏しかったりします。
(頭文字「V」の大型アウトドアチェーンがそうでした・・・)
せっかく買うのだから、しっかりとしたお店で気持ちよく買いたいものです。
登山靴は何足も試し履きをする
登山靴を初めて履くと違和感があります。
登山靴自体は重いですし、靴底は堅く靴ヒモをきつく縛り上げますので、相当、窮屈な感じがします。
ミドル・ハイカットは、なおさら歩きにくいと感じることでしょう。
それでも、履いたまま店の中を歩き回り、何足も脱いだり履いたりしていると
「登山靴とは、こういうもの」
と慣れてきます。
すると、それぞれの靴の違いがわかるようになってくるんですよ。
こうなると、自分にフィットする・しないという感覚がわかります。
大切なのは
「納得がいくまで試し履きをする」
こと。
登山靴はそれなりに高価なものですし、一度買ったらしばらくはき続けるもの。
なので、履き心地が「あまりしっくり来ないなぁ」と感じたら、妥協しないようにしてください。
同じ靴を何度も試し履きするくらいの気持ちで臨みましょう。
もし、何度も履き替えてることに店員がイヤそうなそぶりを見せたら、その店はダメな店なので、ここでは買わずに次の店に移動しましょう。
メーカーやデザインで選ばない
せっかく買う登山靴、自分が好きなメーカーや気に入ったデザインんものを選びたいですよね。
でも、ここは我慢。
登山靴選びでとにかく優先すべきは、自分にフィットする・しないという感覚、そして、機能です。
多少、デザインに満足がいかなくとも、自分にフィットするものであれば、履いてるうちに、愛着が出てきますよ。
逆にデザインは気に入っているけど、自分に合わない靴を買ってしまうと、山に行くのが億劫になって、結局、履かずに終わってしまうものだとか。
(私の知り合いで、何人かが、すぐに買い替えたって言っておりました)
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登山ショップで登山靴を買うときの流れ
ここからは、私が初めて登山靴を買ったときの流れです。
買ったのは、ガチの登山用品専門店。
ビギナーの私にとって敷居が高く感じたのですが、店員さんがすごく丁寧で、とっても満足のいく登山靴をゲットできました。
場所は東京・池袋の「秀山荘」というお店です。残念ながら今は池袋店は閉店されていて、2019年に埼玉県の川越市に移転しているようです。
店員さんに要望を伝える
まず初めに、自分の登山レベル、登りたい山、予算を伝えます。
私は具体的には、
- 初心者である
- 予算は2万円以内
- 登山道のしっかりしている山の日帰りか山小屋泊
- 当面の目標は富士山登山
と伝えました。
サイズを測ってもらう
足裏を型どった板の上に足を乗せて、足のたて・よこ・高さのサイズを測ってもらいました。
その結果、自分のタイプは、足の甲が高く、幅が広い「甲高幅広」だということが分かりました。
商品を複数、提案してもらう
自分の足のタイプがわかったところで、店員さんから、
- 靴底は、固めのしっかりしたもの
- 素材は皮革よりも、ゴアテックス
- ハイカット
が望ましいとのアドバイスが。
そして、甲高幅広で予算前後のものをいくつか提案してもらい、ぱっと見て良いと思ったものを4つチョイスしました。
ちなみに、「ダナー」というメーカーの靴を欲しいなと思っていたのに、店員さんから提案あれた登山靴の中には入っていなかったのです。
そこで聞いてみたら、 「お客さんの足型だと厳しいと思う」 と言いつつ、試し履きさせてくれました。
結果は・・・、もちろん、フィットせず。
まあ、「ダナー」の靴は完全に予算オーバーなので、フィットしても買わなかったと思いますが・・・。
登山靴の試し履きをする
出してもらった登山靴4つを以下の流れで、試し履きをしました。
- 履いていたソックスの上から、厚手の登山用のソックスを重ね履きします(お店が貸してくれます)。
- 靴の中に足を入れて、靴の内側先端につま先が当たるまで入れます。
- このときに、かかと側に指1本分の余裕があるかをチェックします(これより広くても狭くてもダメだそうです)。
- 足を靴のかかと側に寄せてから、紐を締めていきます。全体的にきつめにし、特に足首のところは強く締め上げます。
- 店内を歩いたり、斜面台、石台(台に大きめの石が埋められていて凸凹になっている台)、丸太台(細めの丸太が組み合わさっている台)の上を歩いて、フィット感をチェックします。
このような試し履きを1足あたり、5分以上かけて行いました。
登山靴のチェックポイント
試し履きでチェックしたのは、
- 全体的にフィットしているか
- 強く当たっているところはないか
- ゆるく感じるところはないか
- かかとが靴の中で浮き上がらないか
- 下りでつま先に余裕があるか
などです。
足と登山靴が一体となっていて、違和感がないかを確認するといったところでしょうか。
最終選択
試し履きしたうち、2つは横幅が狭くてNG。
他の2つはどちらもピッタリとフィットしたのですが、持ったときの質感とか、足を入れた瞬間の感じのよさが、全く違ったのです。
もちろん、お高いほうが良い感じ・・・。
予算オーバーとなりましたが、迷うことなく大満足の決定!となりました。
それが、こちら!
*くたびれた靴の写真ですみません・・・、もう5年以上履いているもので・・・。
こちら↓色違いですが、ずっとキレイです。
登山靴を選んでいる間、店員さんからは「こっちが良い」とか「あっちはダメ」みたいなセールストークは一切なく、
「気にいったモノがみつかるまで、遠慮なく何足でも試してくださいね」
と言ってもらえました。
「甲高幅広」向けの登山靴は
店員さんによると、日本人は比較的「甲高幅広」の足型が多いそうです。
この足型に適している登山靴は、上記の「シリオ」を筆頭に、「LOWA(ローバ)」、「Salomon(サロモン)」などのメーカーが、種類が豊富とのことです。
ご参考まで。
この店員さんから買って良かった!
商品が決まると、そのまま会計をして退店となるのが普通です。
でも、この店では、登山靴の履き方のおさらい、手入れの仕方、保管の仕方、ソールの交換の是非などを丁寧に教えてくれました。
そのときに店員さんから、
「箱の中に閉じ込めたりせず、せめて、月に1回は、街中でも良いから履いてあげてくださいね」
と言われました。
そして、退店時には、ありがとうございましたの言葉とともに、
「どうぞ、大事に使ってあげてください」
とまで言われました。
このお店で、この店員さんから買ってよかった!って、本当に思いましたね。
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おわりに
初めて登山靴を買う方向けに、買うときに押さえておきたいポイントと登山ショップで買うときの流れをご紹介しました。
登山靴を買うときは、ぜひ、何軒も登山ショップを回って、何度も試し履きをしたうえで、絶対に妥協せずに選んでください。
そうやって選んだ登山靴は、間違いなくあなたにフィットしますし、履いているうちに、すごく愛着が出てきますよ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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