静岡県は、伊豆・下田に行ってきました。
伊豆・下田には、海、砂浜、きんめ鯛など有名なものがたくさんありますが、私にとってイメージが強いのは、黒船と温泉です。
特に温泉は、鈴木みそさんの漫画「限界集落(ギリギリ)温泉」。
このインパクトがとても大きくて、これを読んでからずっと下田に行きたいなぁって思っていたんです。
そして、ようやっと、下田を訪問できました!
伊豆急下田駅
東京駅から特急踊り子号に乗って、下田市の玄関口となる伊豆急下田駅に到着。
駅前バス乗り場には、ペリー提督が乗ってきた黒船「サスケハナ号」が。
そして、ロータリー沿いには何ともレトロチックなお土産やさんがあり、観光気分をもりあげてくれます。
下田ロープウェイ
下田に着いて最初に向かったのは、下田ロープウェイの乗り場。ここから観光名所のひとつである寝姿山の山頂に行きます。
このロープウェイ、乗っている時間が3分少々で、あっという間に到着しました。
展望台からは、相模灘が一望できます。
遠くには、伊豆七島の島影も。
ここで、ロープウェイに乗る前に買った「あんバタわさこ」をいただきます。
地元の和菓子やさんが開発したあんぱんで、バターを練りこんだわさびが大量に入っています。
大量のわさびは、思ったほど、鼻にはきませんでした。
ものは試しで、食べてみる価値はあると思いますよ。
柿崎弁天島
しばらく、あたりを見て歩いてあと、ロープウェイで下山し、歩いて柿崎弁天島に向かいました。
ここは、吉田松陰先生が、黒船に乗り込むまで身を潜めたお堂があるところ、そして、小船を漕ぎ出した場所です。
松蔭先生の大ファンとしては、たまらなかったです~。
このお堂を見て、その場に立てたことで超大満足!でした。
その先は公園として整備されており、松蔭先生の像がありました。
ホテル・下田ベイクロシオにチェックイン
当日、泊まったのは下田ベイクロシオというホテルです。
坂を少し登ったところにあるコンクリートの打ちっぱなしの外観。部屋は、12畳に広縁付きで広々としており、窓から下田のきれいな海が見えました。
晩ごはん
晩ごはんは、きんめ鯛のしゃぶしゃぶと煮付けをメインにした秋の味覚コース。
しゃぶしゃぶは、ゆずの効いたごまだれでおいしくいただきました。
甘く、やわらかく煮付けられたきんめ鯛。
ごはんは、季節の釜飯だったのですが、これは白いごはんと一緒に食べたかったです。
プラスの一品は、あわびの姿焼きにしました。
量がとても多くて、暖かい物は暖かく、冷たい物は冷たく出してくれる豪勢な晩ごはんでした。
朝ごはん
朝ごはんは、これぞ日本の温泉旅館の朝ごはん!といった定番のもの。
品数も量もちょうどよい分量で、もちろん、おいしくいただきました。
焼いたひものが冷たくならないようにと、取り皿が暖められていたのには感動しましたね。
ホテル・下田ベイクロシオは、食事は申し分なく、従業員の対応もとても丁寧で気持ちよかったです。
あえていうと、室内のところどころにくたびれ感があったのと、廊下に消毒液?のにおいが残っていたのが難点ですが、これらを差っぴいても、とても満足できるホテルでした。
下田港の遊覧船でカモメの襲撃
翌日は、まず最初に遊覧船で、湾内観光をしました。
どこかの団体さんと乗り合わせとなり、船内は大混雑でした。
船の最後尾にあるデッキから見ていたら、たくさんのカモメが追いかけてきます。
船内では、カモメのエサとしてカッパえびせんが販売されています。
同乗の団体さんが、こぞってエサをあげたので、それを目当てにたくさんのカモメが集まってくるのです。すぐ近くまで飛んでくるのもたくさんいました。
しばらくしたら、団体の一人のじいさんが、私の横にやってきました。
「エサやる、エサやる」
と言いながら、外に向けて手を出しています。
カッパえびせんを手に持ったまま、カモメにやろうとしているのです。 だけど・・・、ものすごいへっぴり腰、完全にビビリモードです。
「そんなに怖いんだったら、やめときゃいいのに」
と思いながら見ていたら、カモメが急接近してきて、じいさんが手に持っているエサをとっていきました。
その瞬間、じいさんは
「オヒョー!」
って変な叫び声をあげたんです。
そして、「ホレ、ホレ」と私に手を差し出してくるではありませんか。
見ると、うっすらと血がにじんでいます。 どうやら、エサをとられたときに、カモメに噛まれたのでしょうね。
じいさんは、懲りたようでエサやりは止めて、船室に戻っていきました。
その後、必死の形相で飛んでくるカモメを見ていると、
「襲われるんじゃないか?」
と少し怖くなりましたね。
表情も真剣そのものに見えてくるし・・・。
こいつなんか、?」めっちゃ目つきが悪いでしょ?(笑)
下田の市内観光
遊覧船を降りた後、下田市内にある観光スポットを巡り。
ペリー上陸記念碑から下田公園、そして、ペリーロードと日本の歴史を堪能しました。
下田では、風情のある空間やなまこ壁の建物が見られます。
ペリーロードを抜けると、了仙寺へ。
ペリーと幕府の役人が交渉した場所、有名なMADアニメの舞台となったお寺ですね。
下田のレトロ街を歩いていて気づいたのですが・・・、道端には、坂本竜馬をお地蔵さんのようにかわいくした石像が、いくつもありました。
けっこう新しいので、ここ数年の間に設置されたようですが、正直、違和感がありましたね。
*福山雅治主演のNHKの大河ドラマ「龍馬伝」の舞台となったので、聖地巡りのお客さん用なのかな?と。
こちらは、事前リサーチしていたレトロな喫茶店「邪宗門」。
時間の関係で入れませんでしたが、中をのぞいたところ、とっても感じの良いつくりでした。
余談ですが・・・、 松陰先生が拘禁されていた跡地を目指して歩いていたとき、道が分からなくて地図を広げていたのです。
すると、原付に乗ったおばあさんがわざわざ停車して
「どこか、お探しですか?」
と声をかけてくれたのです。
「かくかくしかじか」
と言うと、
「あ、それはすぐ、ほら、あそこ」
と教えてくれました。
原付をわざわざ止めて、道案内をしてくれる・・・・なんとも親切な対応に、感動でした。
お昼ごはんは回転すし
ひとあたり市内観光を済ませ、お昼ごはんは、泊まったホテルの近くまで戻って、道の駅にある回転すしを食べました。
きんめ鯛をいただきました。もちろん、美味でしたよ。
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おわりに
人口減少が激しく、過疎化・高齢化が進んでいる下田市。
海水浴シーズンは大賑わいなのですが、それ以外のシーズンには、あまり観光客は来ていないようです。
食べるものはおいしく、温泉もあり、歴史好きにはたまらない観光スポットがたくさんあるのに、もったいないなぁと思いました。
下田はとても良い街、機会があればぜひ、訪ねてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。