7月22日からはじまった「GoToトラベル」。
私は東京都在住なので、「GoToトラベル」の対象外。
しかも、「クラスター多発地帯」と呼ばれる新宿区民なので、宿の予約を入れたとしても、とってもイヤな顔をされること間違いなし。
この夏の旅行は、完全にあきらめモードになっています。
なので、「GoToトラベル」については、私自身、蚊帳の外なんですが、今日、ニュースを見ていたら、すごく気になっていたことが現実化したとの報道が・・・。
それは、「コロナ感染の疑いがある人が、検査に応じず逃げ出した」というものです。
那覇空港でのコロナ感染検査
ニュースとして報じられている内容はこちら。
「逃げられました」。午後0時5分。国内線到着口B付近で、サーモグラフィー担当者2人が慌てだした。カメラが37・5度以上の発熱を感知。スタッフが該当する男性を呼び止めて検温を求めたが、男性は応じず、その場を去った。「モニターに映る男性が真っ赤だったので熱はあるはず。でも強制はできないのが現状。うーん。難しいですね」。対応した男性スタッフは困り顔だった。
引用:沖縄タイムス
那覇空港で、到着者の温度チェックをしていたところ、37.5度以上の発熱をしている男性がひっかかり、ちゃんとした「検温」を求めたけれど、それには応じず逃げ出したというもの。
さらに、困ったことに「コロナ感染の疑いがあっても、検温は強制できない」、つまり、
「野放し」にせざるを得ない
というのが、空港での検査体制の実情なんだとか。
逃亡した男性は、今頃、沖縄県のどこかで、
「もし、コロナに感染していたら、誰かにうつすかも?」
と不安な気持ちを持ちつつ過ごしているでしょうし、実際に感染元になっているかもしれません・・・。
GoToトラベルならぬGoToトラブル
4月の発案当初か、問題が指摘されていた「GoToトラベル」ですが、ここに来て、
- コロナ感染者数拡大中にも関わらず強行実施
- ルール等の準備不十分のまま、前倒しで見切り発車
- 東京都および東京都民の除外
- キャンセル料の税金での補填
などなど、山のように問題が湧き出していて、まさに非難ごうごう。
GoToトラベルならぬGoToトラブルと呼ばれるくらいお粗末な施策なわけですが、なかでも一番危惧されているのが、
人の移動によってコロナの感染がさらに拡大する
という事象です。
一方、「GoToトラベル」は旅行者に税金でお金をサポートするというもの。
国(政府)が
「皆さん、どんどん、旅行に行ってください!そうすれば、ご褒美にお金をあげますよ!」
と言っている、つまり、
東京都民を除く日本国民に国内の移動を推奨している
ことに他なりません。
人が移動すればするほど、コロナ感染が拡大するのは自明。
なのに、感染拡大を抑止したい国が、国民に移動を推奨するという矛盾。
ほんと、「バカなの?」を通り越して、あきれるしかありません。
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旅行者の立場にたったら
那覇空港でコロナ感染の疑いを持たれたけれど、検査に応じず逃げ出したというニュースを見て、
「一体、どういうつもりなんだ?!」
と腹が立ちました。
彼の取った行動が、最悪、どんな事態になるかを想像すれば、とても許されるものではありませんよね。
でも、旅行者の立場にたったら、「逃げ出した」気持ちも理解できなくはないのです。
ここでちゃんとした検温に応じて、コロナに感染していると判明したら・・・。
待っているのは「旅行先での2週間の強制隔離」です。
せっかくの旅行がパァ、どころの話ではありませんよね。
隔離されるための準備、その間の仕事のこと、コロナ感染した事実が周囲に知られること・・・
さまざまな面倒くさいことが頭によぎったはず。
なので、誰だって「逃げられるものだったら、逃げ出したい」と考えるのが当たり前だと思えるのです。
もちろん、最低限の常識のある人ならば、必ず「検温」を受けるはず。
そもそも沖縄のように医療体制に限界があるエリアに行く人ならば、「コロナを持ち込まない」ための細心の注意を払っているはずですので、この「逃亡者」の行為は許されないと考えますが・・・。
コロナが拡大したら人災
とある政治家が、
「このコロナが拡大している時期にGoToトラベルを強行するなど愚行の極みであり、これによって感染者が拡大したら、それは政府による人災だ」
と言っておりました。
この発言は、本当にその通りだと思います。
(ただこの人は、マスコミに対してこの発言をする前に、GoToトラベルを全力で阻止しなかった、できなかったのは事実ですが・・・)
これからコロナ感染がますますひどくなっていくのは確実で、さらにフラストレーションが高まっていきそうです。
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